ハガレン日記 第十六話〜第二十話

第16話「失われたもの」
また原作より重めのテイストが出てきてますね・・・!
ギャグを削減して見る側に欲求不満が残るのは、持ち味損ねてると思いますよ。ほんと。間の開け方とか、なんだかよくわからない演出の多い話でした。
話は、スカーに撃破された後の一同のそれぞれと、エド達に豪腕少佐が護衛に付いて、リゼンブールに帰る途中でのオリジナルエピソードです。
冒頭、マルコーの丸めたメモを見つめるエド達。さりげない渡し方ですね。で、メモって英語表記なんですよね。(食器はかなり和風なのがまた妙なんですが!)
ブラッドレイ大総統は、ロイをかなり適当にあしらっていてなんとも不気味。その眼帯の左目見えてるやろ〜〜とつっこみいれたくなります。
その後、罰されなかったと知ってホークアイ中尉がほっとする「間」がまた斬新。ちょっと情緒っぽく流しすぎの気もしますが。
何が不満ってーー、「錬金術の使えないエド君なんて…」の後のギャグ的反応をなくしてしまったことですね。
あそこで重い反応させてどーする!!しかも、その後のロイのセリフはなんですの!励ましてるのか、いじめてるにしては毒がありすぎ。どういう反応を期待したセリフかわからん…。お約束の、筋肉少佐の「盛っ」はいいんですが〜〜。
出発の時、ヒューズがお見送りに来た列車ホームにて、新聞売りの子どもにスパイのまねごとさせてる傷の男。ちょっとキャラが違う気がしたのは私だけでしょうか。
それとここでニーナの話を持ち込んで「やっとこれで戦える…!」って言わせるのは…。そうなの?エドってスカーと戦う気あるの??彼って共闘する相手になると思うんですけどね〜〜後々のことを思えば。
後半はオリジナルエピソードです。荷物と間違われてアル(の塊)が途中のホームでおろされてしまい、行方不明になってしまう。
探しに来たエドは、純真そうな村の女の子に襲われて(コワイ)、機械鎧の足を強奪されてしまう…な、なさけないがな。
この女の子は、片足を無くした祖父のために強盗(笑)したわけですが、謝る祖父とエドが言葉を交わします。
何かを失って初めて何かを手にいれられるのではないか、と。機械鎧の手足と鎧の身体を手にいれたからには、すでに何かを得ているはずだ、と。
・・・このへん、どうなんでしょうね。原作通りだと、通常で得られない「真理」の知識を得たというのが回答だと思うのですが、アニメでは違う解釈にするのかな?それとも単に気がついてないだけ、とか。
なおも会話は続き、「身体を取り戻すために生きてる」というエドに「かなうのなら、それは夢ではない」というお祖父さん。
そしてたっぷり1分ぐらい間があきます。・・・・長いよね、と思わず言ってしまった。成功と言えるのだろうか、この演出は。
実際、重すぎてすぐには答えられない問いですが、あの長さはあまり私の心にはひびかなかったんですけども…。
そしてアルが鎧の呪い、やら呪いの鎧やら言って兄ちゃんを追い払い、エドと再会。
動けない鎧をリヤカーに乗せて話す二人に、途中でリヤカーが軽くなり豪腕少佐が登場。二人を肩に乗せて走る彼の優しさが救い、かも知れません。
夕日に映える田舎町を見下ろしながら“僕らはいつでも叫んでる〜”のサビに続き、通常のエンディングへ。上手い!
来週はいよいよ、ばっちゃんとウインリィの待つ故郷へ。頼むから暗くしないで〜〜ね〜〜〜〜。

第17話「家族の待つ家」
今日もまだ本調子でないので簡単に。
ピナコばっちゃんの立つロックベル家の前、デンが首を上げて家族の帰宅を待ち受ける。単なる視聴者の私でも胸が痛くなるほど暖かい、故郷の風景です。
今回の役者は、何と言ってもアームストロング少佐ですね!紫色の怪しいオーラをとばし、マイペースを貫く彼は、ええ人です、ほんと。
意外だったのは、ウインリィがエドの銀時計を開くエピソードをここに持ってきたこと。(原作のパニーニャの話はどうするのかな?)
それから、アルが友達の記憶がない…と疑問を抱くエピソードを入れたこと。そしてエドが、アルに怖くて言えなかったことがある・・・という言葉をここに入れ、アルが自分の存在に疑問を持ち始める伏線にしていること。
それ以外はほとんど原作通りの展開で、暖かく、かつしみじみとした一話に仕上がっていたと思います。組み手に無理矢理乱入する豪腕少佐もエドと同じレベルだよね〜〜(笑)
そして、次週はセントラルの図書館へ。すごい本の虫元司書さんが再登場です。好調ですね、来週も楽しみです。

第18話「マルコー・ノート」
今回は原作通りのシリアス路線をまっしぐらでした。
冒頭、図書館に忍び込んだラストの後をつけるスカー。なんでやねん、と言いたいけれどスカーとグラトニーの戦闘をどこかに入れておかねばならないからこうなったんですね。いかにもエピソードの再構築ですね(これを錬金術というのか?)。ラストがちらりとスカーにもらす言葉は原作通りながら、スカーが聞くとまた違うニュアンスが入ってきそうです。
ラストの顔を見て、昔兄といた人物では?と考えるスカー。スカーの兄ちゃんって、なんとなく弟より知的でいい男のような気がする。
オープニングをはさんで、エド達はついにセントラルへ。豪腕少佐に変わって二人の護衛が出迎えにやってきます。マリア・ロス少尉の声は思ったより低めで、私の想像と少し違ってました。
そして燃えてしまった分館に勤めていたシェスカが登場。一冊の本を探す、妄想と現実のシーンがなかなか秀逸でした。
過去回想話でも出てましたが、やっぱり鈴の声ですね…(笑)。なかなか似合ってます。病気のお母さんのエピソードはカットされてしまったようです。
それから話は、早い展開で進みます。ヒューズとロイの電話、ヒューズとロス少尉とのやりとり、そして傷ついたスカー。
イシュヴァール人の集落に救われたスカーですが、ここで暮らさないかとの誘いを一蹴します。平穏な暮らしに安住できないものを背負っているのは、スカーもエドと同じ事…本当に。
そして、マルコーの資料を読み解いたエドの悲痛な叫び。「賢者の石の原料って…!!」
夕暮れを見て、腕の入れ墨は家族にもらった大切な、と思いを口にするスカー。それにかぶさってエンディングへ。やっぱりスカーはかっこいいよ。早く本名知りたいものです。
いよいよ次回は、第五研究所に忍び込む話になります。ああ、もうすぐヒューズ中佐の○○が近づいてくる〜〜と、話が進むのが楽しい半面、恐々としている私でした。

第19話「真実の奥の奥」
出だしから緊迫感あふれる展開で、目をひきつけます。ん〜〜いい感じ。
前話の最後で賢者の石の真実を知ったエドは落ち込み、叫んで部屋におこもり〜〜。つかみとろうとしても空をつかむ、機械鎧の指の動きがリアルです。
あれ?もしかして図書館内の部屋に泊まってるのかな??
ここで豪腕少佐を追い払い、落ち込むエドを叱咤するロス少尉。がんばっております。原作よりつっこんだ関わり方ですね〜〜。
少しやる気を出して元・第五研究所に目をつけるエド。怪しいと睨むも子どもはここまでと制止され、夜中にこっそり抜け出すのでした。
だがしかーし、またいったい何故だかここでスカーが登場だ〜〜〜!怪我も完治せぬまま、図書館に侵入して応援部隊をなぎたおし、エド達の部屋、からっぽの部屋に突入!
エドの残したメモの上で腕が光って文字が踊って球形に〜〜いったいなんなんでしょー。こういうのが「デタラメ人間の万国ビックリショー」なんですねー。まるっきりアニメオリジナル技です。
そういえば、エンヴィーが一瞬エドに化けてましたが気持ち悪かった〜〜。ヒューズにこき使われてるシェスカ、結構軍服似合うなあ。
とにかく、第五研究所に突入したエドとアル。エドは“通称48”と、アルは“通称66”と出会うのでした〜。
アニメでは過去の話で、66ことバリー・ザ・チョッパーとエドが会うエピソードがありましたね。
それから、48と対峙したエドの肩がおかしくなって、ウインリィがネジの締め忘れに気付くエピソードがここに入りました。
それ以外は原作通りの展開なのですが、どうやら研究所の方にスカーが登場しそうです。隣の刑務所にはスカーの仇敵だろう爆弾狂がいるのにな〜〜そこまでやるのかな〜〜〜?
というところで来週へ。エンディングの前に一瞬、家の絵が入りましたが…エンディングではないのかな??来週もう一回見直してみよう〜〜っと。

第20話「魂の守護者」
先週に引き続き、まるまる元・第五研究所での立ち回りです。登場人物もごく少なく、派手さはないけどなかなか深い話です。
先週の引き場面:エドが48とアルが66と出会ったところから、今週は始まります。
展開はほぼ原作通りで、エドの死闘及びアルが自分の存在に対する深い疑念を抱き始める部分が丁寧に描かれてました。
血の刻印、死刑囚、肩の故障と実力以上の敵、スカーを見習って錬成途中で破壊するエド。
66ことバリー・ザ・チョッパーと対峙するアルは、戦いでは余裕かましながらも、66の言葉に深い疑念に包まれてゆく。
「お前らを人間じゃないと認めたら、弟のアルも人間じゃないと認めたことになる」人間であるっていったいなんでしょう?肉体がなく魂だけの存在で本当に人間と言えるのか?
自分の片腕と引き替えに弟を呼び戻したエドにはわかってる、でもアルは信じ切れず、心の隙をつかれてしまうのですね。本当に自分は人間なのか、と。
深く人の心に響く話ですね。そして人殺しをしない(したくない)エドも好感が持てます。心の声が聞こえたのか、スカーが呼んだ?って空を見上げてたのがおかしかったな〜〜。
二人の場面が交錯し66の高笑いが響く中、歌のサビ部分に新しい絵がかぶさって、通常エンディングへ。
えー、次回はいよいよウロボロス組のエンヴィー達が出張って来る様子。スカーもからみそうですね。そして来週予告では、なんとグリードの姿が!!もうこんな所から顔見せですか〜〜〜。来週はオリジナル展開が多そうな気がします。

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