ハガレン日記 第21話 第22話 第23話 第24話 第25話3/28up! 

第21話「紅い宝石」
うーん、すごい話でした。後半の展開は意外すぎて…というか、いかにもあり得そうなホラーのようで怖かったです、ほんと。
オープニングは、アルとナンバー66(バリー・ザ・チョッパー)の戦いから。66の言葉に動揺するアルは、自分同様の66に「あんたは自分が人間だと言えるの!?」と反撃。
それに対し、殺人が好きな事イコール自己証明だと画面の大文字入りで笑う66。
しかし、突然乱入するのはスカーさん。お前の自己証明などどーでもいい!と軽くあしらっちゃうスカー、それでこそ!(笑)
オープニングをはさんで、場面は再びアル&66&スカー。
66を破壊しようとするスカー、しかし腕の文様を知っているという66の言葉に力ずくで聞きだそうとするが、追いつめられたふりした66、こっそり壁の隠しボタンを押す。
研究所には爆発がおこって、あちこちで波紋を引き起こすのでした。
波紋その1は、むらさ〜き色の光があふれる、いかにも怪しい何かの施設、中央には髑髏の封印が。
髑髏は爆発とともに崩れ落ち、立ち上がったのはグリード、アニメ初登場〜〜〜。
両手の戒めひきちぎって立ち上がるグリード、いかにもですなあ。声も想像通りです。ここに閉じこめられてたのは、原作とは違う設定になるようです。
牢から解き放つキメラ達の中には、半人キメラの部下連中もいるみたいですね。姿は人間なのに動物キメラと同じ扱いって、本当にそれでいいのか??

ここでようやく、エドが登場。
先週の話で、ナンバー48こと殺人狂兄弟に勝って、知ってることを教えてもらうことになったエドだが、手と胸部分しかない48弟の扱いに困惑する。
人間の身体に戻れたとしても、死刑囚にもどるだけ、どうやって生きてゆくのか?。それでも「人殺し」は出来ないと、エドに人間扱いされた48弟は、自らの手で血印を壊して生命を絶つ。
どうすればよかったんだ!と叫ぶエドに、頭だけの48兄は「答えようのない質問はたくさんある」と答えるのだった。
答えようのない質問に、どうすれば良かったのかと後悔しても始まらない。他に選択肢が無いのなら、自分で納得して選ぶ方が良いんではないかと私は思います。少なくとも、エンヴィー達に虫けらのように殺されるよりは。ここのところは原作とは違うのに、原作のエッセンスを上手く取り入れている展開だと思います。

場面はかわって波紋のその2、隣の爆発が伝わってくる刑務所で。爆弾狂キンブリーが喜んでおります。
重罪犯ばかりを引き連れて歩いていくのはグラン准将…ええ?死んだんじゃなかったっけ?・・・ってああ、エンヴィーが化けてるのね。まぎらわしい。でも誰も不思議に思わない刑務所って、准将の死亡通知来てないのかな??

さて、48兄の頭をかかえて奥に進むエドの前には、キメラの集団が襲いかかります。まるでゲームみたいね。しかし突然制止の号令にぴたりと大人しくなるキメラ(すごい従順さだ)。
そこに現れたのは、くま……?○(・x・)○
熊の足、熊の肩、耳なのか角なのか頭がない…??と思ったら、上から振り向いた!
ぎゃああああああ〜〜〜〜〜、タッカーだああああ!!!しかも逆さあたま!しかもひそひそ声!身体が後ろ前!ホラーじゃあああああ〜〜〜〜〜〜〜〜っ。
そういや、アニメ版ではタッカーは即死せず死刑囚として送られただけだったんでした。死刑囚という伏線をここまでひっぱるとは…重いよ、これ〜〜。

場面は変わって、66の後を追うスカーとアル。兄さんの生命を狙わないで、と頼むアル。
あのー、スカーさんって呼びかけは変じゃない?スカーって「傷の男」という意味であって名前じゃないよう。
回想シーン、いきなり若スカーが登場です。わー少年のスカーだあ。兄さん思いの思いこみ少年というだけで意外と普通だなあ。そういえば、今日の話は兄弟が多いですね。
しかし知性派スカー兄はすでにヤバイです。どうやら死んだ恋人を蘇らせようと錬金術に手を染め始めたようですが、その恋人はラストと同じ顔なのだそうで。どういう伏線なんでしょうね。
スカー兄は、ますます入れ込んでしまい、ついに全裸の入墨男になってしまってます。下着も着てないです。やばいです。こんなかっこうで公道を(戦場だけど)歩いちゃいけません。目もいっちゃってるし、言ってることもおかしくてまるで洗脳後みたい。
しかし一番凄いのは、声が水島裕ということかも(爆)だって、一昔前のアイドル声優がねーーー、いや、びっくりしました、ほんと〜。

賢者の石について肝心な話をしようとした途端、ラストとグラトニーがようやく登場。
そしてスカーは呟く「ホムンクルス!」と。(←おお、キーワードじゃ!!)
一方、タッカー熊に詰め寄ったエドは、タッカーの研究室へ。そこで見たものは…。姿がかわいいだけにおぞましさがつのります。ささやくようなタッカーの声がもう、気色悪くて。
そしてさらの奥の部屋、タッカー熊が開いたドアの向こうには紅い光が満ちていた…。ここのところも凄い。
コーネロ神父やトリンガム兄弟の時に使われた、賢者の石(未完成品)が使われた回想シーンを入れて事の重大さが響いてきます。
スカーの右腕と同じ文様の床の錬成陣、その上に配置された紅い水。
「錬成するのは並みの錬金術師では無理」というタッカーに、苦しげに答えるエド。「オレは…並みの錬金術師じゃないぜ……」
え〜〜〜どうするのエドー?というところで来週へ。エドの答えを聞いてふっと笑った逆さタッカーの表情には背筋が寒いです。うう、ホラーだぁ〜〜〜。

来週予告。刺激的な場面が断片的に…なんか話が一気に盛り上がっていませんか?
紅い水に映るアルの子ども姿、ラストの矛指、私服のヒューズ、豪腕少佐と護衛二人に応援の軍人達、指揮するのは黒服大総統?すでにグリードが登場してるだけにいろんな想像してしまったり。そして壊れた陣からエドが錬成するのは何?
来週も目がはなせません〜〜〜〜!

第22話「造られた人間」
 今回は、第五研究所篇、ついにクライマックスの回でした。 
しょっぱなから、ピンクのパジャマ姿のヒューズ中佐が登場。夜中に電話してきた主は焔の大佐であります。東方司令部の面々もそろって軍服で、用件はと言えば、ここのところ出番のない彼らの顔見せサービスショットだそうで(笑)。「でも、自分で出番がない」なんて言わなくてもねえ〜(汗)
ええっと、だから、そのピンクパジャマのヒューズのところへやって来たのは、豪腕少佐とロス中尉、ブロッシュ軍曹の3人。第五研究所に向かってしかもスカーに追われてるエド達の救援要請です。実は本当に危ないのはスカーじゃないんですけどね、でもそんな事知りようもなく…。
一方、場面は変わって研究所の続き。グラトニーと対するスカー。まだ負傷は未完治だし、劣勢が続き、床にあいた穴に転落。見下ろすグラト二ーは「あそこ、きら〜〜い」と言って追うのを断念。たぶんグリードが捕まってたあたりなんでしょうねー。
 ラストと対したアルは、ひさしぶりねと言われて困惑します。ホムンクルス(人造人間)なんて嘘だ、と言うものの、突然ラストの指先が数メートルも伸びて、アルは壁に串刺しに。振り返ると、グラトニーの口がアルの鎧の胴体に…!!!げええええ〜〜鋼でも食えるのかーーーーーっ!変なやつ〜〜〜〜!

OPをはさんで、場面はエドの方へ。
うっわああ・・・なんかやってますよ〜〜〜エド君てば。とりあえず、大量の紅い水から賢者の石を作る研究を完成させる気になってるみたい。
 「今さら人間にはもどせないんだから、完成させた方が幸せ」とささやく逆さまキメラのタッカー氏。頭だけの48兄にも賛成されて揺れるエド。偏執なタッカーといるせいか、なんだか48兄がすごい常識人のように思えます。「人の生命は、人の生命でしかあがなえないとわかったはずだろう?」 なんだかなー、その通りかもしれませんが、こいつ(タッカー)に言われると腹が立つんですよね。
 紅い水柱ビーカーの上に立ち上がったエドは、天井に手をつき、天井に同じ錬成陣を作成。いったい何をするつもり??
 そして第五研究所に向かおうとしたヒューズ一行は、前方廊下に出現した人物と顔を合わせる……うおおお、黄緑パジャマのブラッドレイ大総統だーーー。いかにもくせ者っぽく、にこやかに語り、力強く自分も応援しようとおっしゃるのであった…。感激するロス少尉達ですが、しっかりだまされてるよー。大総統閣下の本音はねーーー、監視を兼ねつつ、どさくさにまぎれてヤバイのは始末しちまえ!なんだから…。

上階の部屋を見回るエド、その影に隠れていたのはグラン准将・・・じゃなくって、化けてるエンヴィーですね。なんだか紅い水のスクリーンみたいなのを作って囚人達を隠してるようです。妙な言葉を話すグラン准将に、怪しむ囚人達。ところが爆弾狂キンブリーだけが偽物だと見抜いて妙な発言をします。「グラン准将はあんな大物じゃないぜ」・・・普通じゃないって言いたかったんでしょうが、微妙におかしいです。エンヴィーってそんなに大物なんかなぁ、考えちゃいますよ。
エドが錬成陣を変形させたりしているうちに、キンブリーは囚人の1人に詰め寄りだします。人体に含まれている微量の金属、そして増幅効果を持つ紅い水・・・・詰め寄られた人の表情が歪み、押しつけられた紅い水の水槽の壁が溶けて、のみこまれてゆく…!爆発!! 衝撃で目覚めるスカー。

CMをはさんで、場面は再びエドへ、いよいよ大詰めです。
衝撃で煙幕スクリーンがなくなり、錬成陣の中には囚人達がいたことに気付いたエドは愕然とします。「気付かないで錬成してたら、この人達の生命まで!」
そこに出てきたグラン准将(偽)、エドを脅そうとするが、エドはいきなり飛びかかって正体を暴く。「グラン准将は死んだんだよ!俺の目の前で!」エンヴィーとエドの初顔合わせ。
戦おうとするも、機械鎧の右腕はすでに動かず、いいようにあしらわれる。 「お前だけは許さない、あの人の血を受け継いだお前だけはー!!」
…おおっと!!それを言うかー?やっぱりアニメ版は原作より先に終わるわけだから、この辺りから伏線はっていこうと?実際、原作でもエドの父親の事は明かされていないわけです。私自身は、いくつかの理由から、「お父様」=エド父そのものと、はちょこっと違うんじゃないかと思ってるんですが…うーむ。
さらに蹴りつけようとするエンヴィーを止めたのはラストでした。そして、彼女は言う、「あなたは嫌とは言わないわ…」
ラストに放り投げられたのはアル、手足が無くなってるぞ〜〜〜〜っ(涙)
「兄さん、こいつら、ホムンクルス…!」
賢者の石の知識を小出しにして後を追わせ、錬成するようにし向けたと言われ、叫ぶエド。「俺たちは自分の意志で!」「私達がそう導いたから」「何のために?世界を支配したいという誇大妄想オタクか?」「……人間になりたい」  
ひ、ひえええええ〜〜〜、まじ?そんな簡単に言っちゃっていいの?っていうか、それアニメオリジナルの設定なんじゃない??原作での彼らがほんとーーにそんな事考えているのか、私にはわからないです。彼らは、「お父様」の目的のため以外に動いたりする?グリード以外のウロボロス兄弟の本音というものはわからないんで。…それともたんなるハッタリのセリフなのか??
「等加交換」と言われても納得しないエドに対し、ラストは48兄の血印に手をかけます。無念の声を残しつつ、魂を失い、砕け散る48兄の鎧の頭。
さらにラストは、アルの血印に手をかけて、エドに錬成をせまります。「やめて、兄さん!どうせ僕は…」自分が兄の記憶から作られたのではないかという疑念がアルの心を占めて…。
ラスト、エンヴィー、グラトニーにタッカーが見守る中、立ち上がるエド。上の窓からこっそり見下ろしているスカー。そんなとこから覗いてないで、とっとと邪魔しに来てよ!
立ち上がったエドは囚人たちを錬成陣内に追いつめる。弟を救う以上の大切なものなど、他に無いと心を決めたのか?
だがしかしエドは、錬成陣に手を置こうとして、がくりと肩を落とす。「ごめん、アル」 ……うわー、良かったよう!脅されても、人質を取られても、人の生命を奪うことはできない。これがエドの真実。本当に良かった、エドがいい子で〜〜〜〜(感涙)
というところで、紅い水の柱が突然の破壊!エラそ〜に登場したのは、我らがヒーロー(嘘)、スカー様だぁ〜〜!遅いじゃん!ヒーローはもっと早く助けにこなきゃ!(違うって)
「兄なら弟を守ってやれ」なーんて決め言葉で、エドの心をを動かすスカー、やっぱり今日はヒーローだね(爆)!
アルを助けて反撃しようとしたエド、紅い水の増幅作用で、たちまち暴走し始めます。顔が歪み、右腕が伸びて、土柱も出し放題ーーー、暴走です。
そのまま外では、上着無しのブラッドレイ大総統が、「おさげと鎧の少年は保護、軍属と思われるものは拘束、それ以外はなぎ払え!」と、どっかで聞いたようなセリフを吐いとります。胸中の言葉、「証人となる囚人達は皆殺し!」といったところでしょうか。
突入しかけた兵士の前に現れたのは、爆弾狂キンブリー、その前にあの猫娘が…!おおっと、後ろにグリード一党、勢揃いの顔見せですね!
研究室までたどり着いたロス中尉の目の前にいたのは、暴走し正気を無くしたエド。無限連鎖ってなんじゃね?>豪腕少佐殿??吹き荒れる暴風の中、一歩づつ近づいて、抱きしめるロス中尉。その暖かさにエドの表情がゆるんで、「おかあさん…」
軍服を着て、研究所から悠々と出てくるラスト達、お疲れさま、と呟く大総統のエド母似の秘書。(グラトニー、軍の帽子だけはちょっと無理ありすぎでは?)
そして、壁をやぶり、両手にエルリックを抱えて出てくるアームストロング少佐。拍手で出迎える一同。……大総統まで拍手なんかしてるけど!!ね!?にかぶさりエンディング。

というわけで、無事に?第五研究所話は終了。来週は、原作通り、自分の存在に悩むアルが、エドと喧嘩するお話です。(それにしても、だんだん長くなるな〜〜、この感想文…)

第23話「鋼のこころ」
前回までの第五研究所での事件が終わり、身体も心もメンテナンス、というお話でした。
エドが目覚めたのは、病院のベッドの上でした。アルは、ブロッシュ軍曹の陰に隠れるように、部屋の片隅に。手足を失って自力では動けないアルは、身の置き所がないように悲しい姿です。
「すぐに元に戻す」と言うエドの言葉にも、反応の鈍いアル。
何があったのかと聞くブロッシュ軍曹の質問を適当に流すエドですが、ロス中尉の怒りが爆発です。原作通りのビンタをお見舞いですが、前回の暴走エドを抱きしめて止めただけに説得力がありますねー。(敬語はやめての会話は削ったみたいですね)
一方、締め忘れたネジを手にして焦るウインリィのところにエドからの電話。ここも冷やかされるエピソードは削られちゃったんですね。なんだかやっぱりギャグというか笑い部分が削られ、重いテイストになってる気がするなぁ。そう思うのは私だけ?

第五研究所跡で現場検証(?)中のヒューズさん、マジな顔が怖いよ〜〜〜。ひしひしと彼の危険が近づいてきているようで…あううう。
いろいろ疑問を考えているらしいヒューズ中佐、エドの見舞いにやってきて、護衛二人に席を外させて、事情を問いただす。ホムンクルス、賢者の石の研究、軍上層部による隠蔽工作…。「後は俺が受け取った」、しかしそれが彼の生命を縮めることになろうとは。マスタング大佐からの電話にも詳細を話さない彼は、十分危険に踏み込んでいることを自覚しているようです。それにしてもシェスカさん、どうして鉢巻なんかしてるの???

場面は変わってセントラルの駅。ようやく着いたウインリィ、ホームを見渡すと〜〜〜いるいる、イズミ&シグ夫妻が(笑)師匠の本編登場が待ち遠しいです〜〜♪♪
豪腕少佐に連れられて病室にやってきたウインリィ、思いもよらない怪我にびっくり。牛乳残したエドに呆れていつもの舌戦のはずが、アルとエドの雰囲気がおかしいことに気付く。反応のおかしいアルに噛みつかれ、しょんぼり謝るエド。何があったか聞いても答えず、ウインリィは苛立って病室を飛び出した…途端に、ヒューズに無理矢理娘の誕生祝いに拉致されるのでした(笑)ここでCM。

後半は、ヒューズの溺愛する娘エリシアちゃんのお誕生パーティー、なんと4歳です(原作では3歳)。アニメ版では、エリシアの誕生エピソードを国家錬金術師試験と絡ませてたからこうなったんですね。
暗い顔してるウインリィを元気づけるエリシアとヒューズ。しかし…エドの誕生日も同じってそうなの?そうなの?一体何日なんでしょうね??
ヒューズの妻グレーシアからエドへのケーキをもらったウインリィ、病室に戻って差し出す。おお、左手だけで開封してますねーー。本当に片手なんだなーって思いますね。
一方心中疑念度95%のアルは、病院の屋上に運んでもらい黄昏れます。
ウインリィに右腕を修理してもらいながら後悔を話すエド。「アルの身体を治してやれるチャンスがあったのにできなかった」と。
むしろアルなら、一度でも他の人の生命を奪ってまでやろうという気になったことが許せないと言うのでは、と答えるウインリィ。わかってるようで見失ってるよね、エドワード君。兄弟共に、人の生命と引き替えに戻れても、喜んで生きられるわけがないってこと。

腕が修理され、エドは早速アルのところに向かう。寄せ集めの材料金属片を集めて、アルの手足を元通りに錬成するエド。しかし立ち上がったアルには喜びの声は無かった。
「兄さんはこうやって僕の魂を定着させたんだよね…。記憶も一緒に?」
言葉とともにアルの疑念が爆発します。自分は兄の記憶から作られただけではないのか?空っぽの鎧、失われた記憶。「怖くて聞けなかったことって何?」
信じてというウインリィに「何を信じろって言うの?」
しがみついて引き留める兄を突き飛ばすアル。あーあ、この状態では何を言っても届かないよねー。見つめる兄に向かって「来ないで、来るな」と叫び、手すりを乗り越えて屋上から飛び降りるのでした…。
続いて飛び降りようとしたエドはウインリィにはがいじめに止められ、アルー!と叫びながらエンディングへ。
うーん、確かに肉体のない鎧だから、飛び降りても大丈夫なのかも知れないけど…結構驚きました。はい。

予告。今回のエピソードは1回完結だと思ってたので意外でしたが、次回がアルとの心情和解になるようです。雨の場面にするようで、スカーも出てますね、楽しみです。

第24話「思い出の定着」
物語は、いよいよオリジナル展開になりつつあるようです。
このあたりから、原作とは別物語になると思ったほうがいいかもしれません。そんなことを思った1話でした。

冒頭はイシュヴァール人集落、スカーが前回と同じ少年に助けられてるテントで寝ているシーンから始まります。スカーを助ける少年は、原作にも出ていますが、リックという名前に兄弟が出来て話をふくらませたんですね〜。
いきなり集落への爆撃が。やたらガラの悪そーな軍人の集団が集落を襲っております。変な派手系錬金術を使ってますね。バリー・ザ・チョッパーことナンバー66もいます。殺人狂の魔手の前に犠牲者の血が飛び散って…。うーん何が起こってるんでしょう?いいんですか?この展開??

というところでOPへ。
本編は前話のアルとエドの口論シーンから。雨のなか、街をとぼとぼ歩くアル、母の思い出さえ兄に作られたものなのか?と悩みます。
路地で暗くなっていると、果物盗んで逃げてきた少年二人が・・・冒頭のイシュヴァール少年兄弟ですね?確かに鎧が座り込んでても、ガラクタがおいてあるようにしか見えないのはわかる…(笑)
さて、ウインリィとエドは似顔絵描いて、雨の中、アルを探し回っています。ウインリィ、傘差すのはいいけど、肩出しファッションはちょっと寒くない?エドなんかコート着てるのに??
「今でも怖くてきけない」と弱音を吐くエドに、話さなきゃ伝わらないとウインリィ。アニメ版の弱音吐きタイプエドにも慣れてきた感じです。

下水の流れ込む地下には、イシュヴァール人のテント村ができてます。なんだかこのあたりわからない。イシュヴァール人だから襲わせてもいいって理由付けがよくわかんないんです。石の材料にするわけでもなさそうですしね。アニメ版をオリジナル展開にするのもいいけど、ちゃんと設定考えて説得力あるようにして欲しいですねー。
イシュヴァールのテントに招かれたアル、長老と挨拶してると背後からスカーの登場です。
アルとスカーの会話は緊張感がなくなって普通会話度高いですね。スカーはどっちかというとアルとの方が気が合うように思います。
でも、「スカーさん」という呼びかけを聞くたびにそれ名前じゃないだろ!とつっこみたくなるのは私だけ?
リック少年は、母親の形見のロケットを落としたことに気付き、再び街に出ます。危険だと言って兄のレオも、スカーもアルも後を追います…ぞろぞろいる方が目立つような気もしますが。
「スカーさん、僕のことどう思いますか?」アルの直撃質問ですが、どう思うって聞かれてもなかなか答えられないよね。さらに「人間だと思いますか?」と聞かれたらますます難しい。
でもここで慰めやいいかげんな事を言わないのがスカーさん。答えられないなら黙っとく、いかにも彼らしい態度で良いです。
ロケットを見つけたリック兄弟を望遠鏡で覗く怪しい影、報告を受けて指示を下すのは、あの大総統秘書!エドの偽ママだーー、こわっ!

過去を忘れたいようなレオ少年の言葉に考えこむアルですが、地下水路への入口近くまで来た時、黒い軍服の集団に襲われます。リック少年が捕らえられ、残る一行を襲う銃弾を身を盾にして守るアル。さすが鎧の身体!さらに軍人を機敏な動きで殴り飛ばし、放り投げるアル。アル、強いっ!!
しかも横からスカーが地面破壊攻撃をかけてきます。軍人たちは煙幕弾を投げこみ、リック少年をさらって逃亡します。呆然とするアル。ここでCM。

アルは、どこかに電話して黒服の軍人達が傭兵であることと居場所を聞き出します。電話の相手はどうやらロス少尉らしい。なんだか二人の保護者みたいですね、ロス少尉。
スカーの運転するジープ(どこから入手した?)に、アル、レオ少年、長老の計4人が乗り込み、リック奪還に向かいます。
レオ少年は、イシュヴァール虐殺の際に母親に見捨てられた記憶を話します。軍人の銃口の前で、母は階下の子ども達を見ず、1人で室内に駆け込んで爆死したのだと。

一方傭兵達は、囮のリックを転がしたままアル達が来るのを待っています。着崩した黒い軍服、いかにもガラ悪そう〜〜〜。ロイ達の青軍服と同じ形なのに別物みたいに見えるのがスゴイ。ところでスカーとアルをおびきよせる理由でなんだんだろう…?
突然、部屋の中に鉄格子が出現し、次に壁が破壊されてそのすきにリック少年が運び出されます。これこそ錬金術ですね!リーダーらしい男には、横からスカーが攻撃!いい連携だなあ。
アルにとびかかったのはナンバー66、再び「おまえなんか作り物だよ」作戦でアルを動揺させ翻弄します。
押しまくられるアル、砲弾をまともに受けて転がり、飛びかかる66…!の前に飛び込んでくるエド兄ちゃん〜〜〜!「兄さん?!」
「どうして?」の言葉に答えるのはウインリィ。続けざまの砲弾に、エドが壁を錬成し、二人は背中を並べます。「俺は怖くて聞けなかったんだ…」ようやく口にするエド。
「おまえが俺を恨んでるんじゃないかって」
「僕は…恨んでなんか、ないよーーーーーっ」と叫ぶアル、66に会心の一撃〜〜っ!

槍の穂先みたいな投げナイフを拡げ(シン国の練丹術士が使ってるあれね)、スカーを包囲する敵リーダー。派手な錬金術ですが、スカーに破られ、首根っ子つかまれて放り出されます。頭から血が出てるけどグラン准将みたいに破壊されなかったのは、スカーが負傷してるからのようです。
背後に援護を頼もうとしたリーダーですが、他の連中はすでにエドの檻の中。
仮面が半分砕けた66は恨みのあるエドを殺そうと飛びかかるものの、エドの前にアルが立ちふさがり、さら飛び出したスカーの手で、鎧の身体を破壊されてしまうのでした。
上半身の破壊は、内部の血印にまで広がり、リーダーの身体に飛びついたままバシバシ光を放つ66。あれ、これで66消滅なのかな?48兄の血印の破壊の時と全然違うじゃん…?あれは瞬間的に消滅してたのに。もうちょっとシナリオに統一性もたせるようちゃんとチェックしてよねー。
ともかく、原作においてはマスタング大佐に捕まって情報提供者となる66ですが、アニメではこの時点で死亡扱いになるみたい。ここから話も大きく変わっていくんでしょうね〜。
66の破壊に巻き込まれたリーダーの爆発で飛び散ったナイフが、リック少年の胸に突き刺さり、少年が倒れます。ええ、こんなことあっていいの?アルの叫びに振り返ったスカーの腕や身体にもナイフいっぱい突き刺さっています。
悲壮な叫びの中、「あれ?」と言って身体を起こすリック。刺されたはずの胸元には母親の形見のロケットが…。ああ、いかにもある展開だけどほっとしました〜。
すると今まで開かなかったロケットが開き、母親とリック兄弟の写真とそして数粒の錠剤が。「これは目の薬じゃ…。」
兄弟の母親は目が見えなかったと初めて知る二人。銃口を向けられた母には階下の二人の姿は見えず、二人を捜すために子ども部屋に飛び込み爆死したのだと。母親が自分たちを見捨てたのではなかったと知って涙するレオ。わかっていても泣かせる話ですね〜〜〜。

何故国家錬金術師が関わってるのか?話が違うじゃないか、と偽ママ秘書にくってかかる傭兵リーダー。
秘書の左手の先が紫色のアメーバ状に変化して、リーダーの口の中に!聞こえる悲鳴。こ、こわ〜〜〜〜〜っ!!!あんた何〜〜〜〜っ?

場面はかわって夕焼けの船着き場。舟に乗る長老、リック兄弟、スカーたち。イシュヴァール人が暮らせる地を探して行くのだと。
スカーはアルに答えるのでした。「あの時、目に見えぬ涙が見えた。おまえは人間だ」と。
エドの質問には答えず、スカー達の舟は彼方へ去っていきます。本当にオリジナルな展開ですねー。すっかりアルのカウンセラーみたいになっちゃって!アルの疑念が氷解した理由にいまひとつ説得力がないような気もするのですが。
そして仲直りしたエドとアルは、喧嘩した思い出を語り合って晴れ上がった街を歩いて行くのでした。

さて、来週はいよいよセントラルを離れラッシュバレーに向かうのでしょうか。予告のシーンになった暗い部屋やヒューズとロイの姿が怖いです。もしかしてついにあの話がくるのかも知れない…。うう〜〜辛い予感かも……(;´Д`A ```

第25話「別れの儀式」
3月放映分はこれが最後、テレビシリーズもついに折り返し地点となりました。
タイトルからして今日はアレなんだろうな〜〜と予測しつつ。
冒頭からヒューズとロイの回想シーン。これで今日は覚悟を決めましたよ…。
無精髭のやつれたロイ、荒れ果てた部屋・・・・。
うわ〜〜かなりきてますね〜、ロイさん。5〜6年前の話のはずですが、このあたりアニメオリジナルの設定です。
イシュヴァール虐殺で精神的に参ったロイは、禁忌を試そうとするが出来なかった。
それを怒って殴りつけるヒューズ、そしてロいが語った言葉は・・・
・・・というところで、シェスカの呼ぶ声にヒューズは眠りから醒めます。
机の前に立っていたのはキング・ブラッドレイ大総統、慌てて大総統の部屋に行くヒューズは、調査に対する質問を受けます。
第五研究所の関係者はこの1年以内にほとんど亡くなっていること、しかし、グラン准将亡き後も第五研究所が稼働していたこと、これから考えて今でも動かしている黒幕がいるのではないかと…。
ああ、なんちゅー怖い会話でしょうか。その黒幕はたった今あなたの前にいる張本人だと言うのに……(涙)。ヒューズさん、この人が怪しいって思わないの?思っててもしょうがないから言ってるの?
ではドクター・マルコーを連れてきてもらおう、と秘書に告げる大総統。「ジュリエット?」なんと、ジュリエット・ダグラスというのがこの秘書(エド偽ママ)の名前だそうです。
ちゃんと名前があったのね。本名とも思えませんが…後半でもっとびっくりでしたが。
ここでいつものOP、今回で最後です。慣れたと思ったころにもう新OPになるんですよねー。

エドの病室にて、すっかり回復したエドを囲むアル、ウインリィ、ヒューズ、アームストロング少佐。ドアの外で、これ以上深入りしたら危ないから聞きたくない、と呟くロス中尉&ブロッシュ軍曹の二人組、さもありなん〜〜。アニメ版は原作以上に誰がどうなるかわからないから、このへん緊張感がありますねー。
ヒューズと豪腕少佐は、マルコーの下にいた科学者を調べれば?と提案してみるのですが、エド兄弟は、こんな危ないことから手を引いて別方面から調べてみようと思う、とのお返事です。これって、二人の身の安全を考えて、かな…?と思ったら、やっぱり部屋から出た後でヒューズが指摘してましたね。やっぱり気付いてましたか…。

そしてセントラル駅にて、南に旅立つというエド達を見送るご一同。エリシアちゃんと奥さんだけじゃなくって、ヒューズさんもちゃんとお見送りに来ています〜。これが最後と知ることもなく……。
列車の中のエドは、師匠のいるダブリスではなく、スカーの向かった南部山岳地帯に行くと告げます。「師匠に事情を知られたら…殺される…!!」師匠のイメージがえらい大男で凄いです(爆)
「あの人(スカー)はそんなに悪い人じゃないよ」というアルに「あいつは人殺しだ!」と答えるエド。原作でもそこまで言える仲になるといいですけどねえ。

砂漠を歩く武僧の一行、どうやらスカーの回想のようです。一行に襲いかかった国家錬金術師、爆弾狂キンブリーの記憶…!
回想から醒めたスカーのいるテントに入ってきたのは、スカーの師父でした。
(ちなみに「師父」って言葉、中国武侠小説では普通に使う言葉ですが、日本ではあまり使わないですよね?)
師父の諫める言葉を背中で聞き流し、テントを襲ってきたごろつきを一蹴するスカー。
ここ、バイクなんかあるの…?まあ車があるのだからバイクもあるのかなあ?
入れ墨の右腕をみて問いただす師父だが…? ここでCM。

「なぜエルリック兄弟が入院していたことを報告しなかった?」
ロイからの電話をのらくらとかわすヒューズ。しかし、ロイはヒューズが隠し事をしていると勘づき、至急セントラルへの列車の手配をとらせるのでした。
心配する妻に「まだ言わなくていい」と答えるヒューズは自分の身に迫る危険を理解しているように見えます。
そして眠っている愛娘に挨拶し、調べ物のため軍に戻るヒューズ。嗚呼…(涙)

夜の軍部で、シェスカをこきつかって資料を山のように積み上げ、考えこむヒューズ。
ここは原作でもはっきり描かれてない部分なんですよね〜。ヒューズはいったい何に気付いたのか?このへん聞き耳をたててセリフ聞いてたんですが…
「反対だとすると…?」反対ってなぁに?誰かが賢者の石を作れるように誘導するためってこと??う〜〜〜ん??虐殺とは少し違うような…?わからないんだな〜〜〜
「イシュヴァール戦の開戦のきっかけになったのは、ダグラス……ん?」とここで、電話が入ります。電話の主は、大総統秘書・ダグラス…!
電話の用件は、Dr.マルコーが着いたので、至急来て欲しいとの呼び出しでした。
事情を全てを悟ったヒューズは、シェスカに資料を全て元通りにように言うと、シェスカはクビにするから二度とここに来るなと言い残すのでした。

そして秘書ダグラスと方を並べて歩くヒューズ。彼は、イシュヴァール戦の発端となったのがジュリエット・ダグラスという人間だということ、その人物はその2年前に死んだと記録にあることを話します。
さらに話そうとした時、突如ラストが現れて襲いかかります。“最強の矛”の呼び名通り2メートルも伸びた指がヒューズを襲うが、とっさに投げたナイフが命中し、ロス中尉も加勢に現れて逃げ延びるヒューズ。おっと・・・このロス中尉、泣きぼくろが無いぞぉおお〜!
そしてラストがダグラス秘書官に呼びかけます。スロウス、と。
うわー、そういう展開ですか!!やっぱり彼女が「スロウス」ですか〜〜〜!まあ考えられるのはそれしかないんですけどね。
ウロボロスの入れ墨を持つ人造人間(ホムンクルス)兄弟の中で、唯一原作でも名前だけしか出てないのが「スロウス」です。大きな怪人?という噂もありますが、変身能力があるのかどうかも含めて姿形は全く不明。同じウロボロス兄弟のグリードは“うすのろスロウス”、と言ってましたけど。
“色欲”のラスト、“暴飲”のグラトニー、“嫉妬”のエンヴィー、“強欲”のグリード、“憤怒”のラースに“怠惰”のスロウス。7つの大罪から名前を取られているからにはもう1人いるだろーと考えられるのですが、原作でもまだ不明です。でも憤怒のラースが切り札みたいなこと言ってたしなぁ?…おっと話が脱線しました(汗)

外に逃げたヒューズは、公衆電話からロイのところに電話を掛けます。
懐からこぼれ落ちる家族の写真を無表情に眺めるロス少尉。…怖い。
しかしマスタング大佐はセントラルに向かうべく列車に乗り込んだとのこと。原作と少し違うけど、お互いを思いやる行為が逆に招いた悲劇が響きます。
(電話に出てたら原作と同じ展開になったのでしょうけど)
電話が通じないと知ったヒューズ、ナイフを片手にロス中尉に振り返ります。「ロス中尉は目の下に泣きぼくろがあるんだよ!」
指摘されてほくろを作ってみせる偽ロス中尉ことエンヴィーに、攻撃するひまも与えず、その喉を掻ききるヒューズ。普通の人間ならこれで死んでいるはず。
一度背を向けたヒューズでしたが、背後で立ち上がった気配に、振り向きざまナイフを投げようとして……妻の姿を見て硬直します。
無情に響き渡る銃声。ゆっくり崩れ落ちてゆくヒューズの身体。最後に彼の脳裏に浮かんだのは、「大総統になってやる」という親友ロイの声、冒頭の回想シーンの続きの言葉。
「この国のありさまを変えてやる」「そうなるまで下から支える人間が必要だろ?」
その言葉は、ヒューズの元へ行くべく夜の列車に乗り込んだロイの思いでもあったのでした。

墓地に近づく葬儀の列をみながら、画面にはエンディングテロップが入ります。
葬儀に居並ぶ人々。ロイ・マスタング大佐にホークアイ中尉、シェスカもいれば、ロス中尉(本物)もいます。ブラッドレイ大総統もまるで悲しんでいるように見えます。
「なんでパパを埋めちゃうの?」エリシアの言葉に泣き崩れるヒューズの妻。豪腕少佐も涙をかくせません。
みんなが去っても、にらみつけるように墓を見つめるロイ。
「俺を下から助けると言ったのに、(殉職の二階級特進で)上になってどうするんだ」
そして、原作の名セリフ「雨が降ってきたな」。黙って立ちつくすロイと、後ろに控え続けるホークアイ。

列車の中で、ヒューズ夫人にもらったアップルパイをほおばるエド。セントラルに戻ったらヒューズにお礼を言わなきゃ!と話しながら。
通り過ぎるホームに、ヒューズの幻を見たような気がして、戸惑うエド。まだその死を知ることもなく……。

こうなるとわかっていても、辛い話でした。本当に痛い物語だと思います。
今日はサントラCDも届いて聞いていたのですが、痛みのある音楽なのだと。
原作でも未だエドはヒューズの死を知らないのですね。彼がそれを知ったとき、果たして何がおこるのでしょう。
来週は「彼女の理由」。後半に突入して新OP&EDになるはずです。ラッシュバレーでパニーニャの出てくるお話です。違う展開になるでしょうが、次回もしっかり見たいと思います。

戻る