古龍作品一覧

Ｌast update：2008/2/23　
更新状況：2007/7/28　とりあえずアップ。不足分は今後書き足していきます。

★古龍とは・・・
　　　台湾の武侠小説作家。生まれは香港。金庸、梁羽生と並んで「新武侠御三家」と言われている。
　　文体は簡潔で詩的であり、作風はハードボイルド調、推理小説風、ホラー風等様々である。
　　共通するのは、登場人物の瀟洒な生き方とかっこよさ、熱い友情と、悪女の存在が古龍作品の特徴である。
　　作品の多くには、歴史的な背景はほとんど登場しないため、「いつの時代かわからない中国のどこか」が舞台のことが多い。
　　無頼派と言われ酒と女を愛したが、肝臓を病み、1985年に40代で病死。
　　１年ほど。淡水にある淡江大学に在籍していたことがある。

★古龍作品の日本での出版状況
　　詩的で映像的な文体で、少年ジャンプの王道を行くかのような熱い作品は、かなり日本人好みと思われるが、
　「武侠小説」というジャンル自体の認知度が低すぎ、売れ行きが良くないために、邦訳はほとんど絶版という状況である。
　出版社内で強力に推進する人がいなければ出版も進まないため、　読みたい方は復刊ドットコムへでの投票や、文庫の販売促進に協力いたしましょう！！　

★映像化作品について
　　多くの作品が映像化されていますが、日本語化されているものは大変少ないです。
　　映画等の情報は別ページを作ってもいいのですが、私はあまり詳しくありませんので、教えて頂けると幸いです。

★古龍の武侠小説一覧（出版年表）　　　★シリーズ別一覧はこちらへ
　香港・天地図書社の資料を元に作成しています。　

	作品名／改題後の作品名	出版年	シリーズ	日本語版	備考
1	蒼穹神剣	1960		未訳
2	月異星邪	1960		未訳
3	剣気書香	1960		未訳	後半は代筆。
4	湘妃剣	1960		未訳
5	剣毒梅香	1960		未訳	大部分が代筆。
6	孤星伝	1960		未訳
7	失魂引	1961		未訳
8	遊侠録	1961		未訳
9	護花鈴	1962		未訳
10	彩環曲	1962		未訳
11	残金缺玉	1962		未訳
12	飄香剣雨	1963		未訳
13	剣玄録	1963		未訳
14	剣客行	1963		未訳
15	浣花洗剣録／浣花花剣	1964 ／1976		未訳	1976年に改題。
16	情人箭／怒剣	1964 ／1976		未訳	1976年に改題。
17	大旗英雄伝／鉄血大旗	1965 ／1976		未訳	1976年に改題。
18	武林外史	1965		未訳
19	名剣風流	1966		未訳	結末部分は代筆。
20	絶代双驕	1967		光栄／ＧＡＭＥＣＩＴＹ文庫邦題「マーベラス・ツインズ」として刊行中	刊行は吉事ですが、このままカタカナ邦題でいくんでしょうか(^_^;)？＊CDドラマも発売中
21	血海飄香	1968	楚留香１	未訳	「鉄血伝奇」シリーズとも言うらしい。
22	大沙漠	1969	楚留香２	未訳
23	書眉鳥	1970	楚留香３	未訳
24	多情剣客無情剣	1970	小李飛刀１	角川書店／ソフトカバー　／上下巻／発売中
25	鬼恋侠情（別名：借屍還魂）	1970	楚留香４	小学館／文庫／３巻／絶版邦題「楚留香　蝙蝠伝奇」	邦訳は、２作品まとめて３巻で出版された。
26	蝙蝠伝奇	1971	楚留香５	小学館／文庫／３巻／絶版邦題「楚留香　蝙蝠伝奇」	邦訳は、２作品まとめて３巻で出版された。
27	歓楽英雄	1971		学習研究社／新書版／３巻／絶版	新装版が発売に向けて進んでいるはずですが･･･？おおざっぱな郭大路と仲間達、結構好きです。
28	大人物	1971		未訳
29	桃花伝奇	1972	楚留香６	未訳
30	蕭十一郎	1973	蕭十一郎１	未訳
31	流星・胡蝶・剣	1973		未訳
32	九月鷹飛	1974	小李飛刀２	未訳	主人公は葉開くん。
33	長生剣	1974	七種武器１	未訳
34	碧玉刀	1974	七種武器２	未訳
35	孔雀［令羽］	1974	七種武器３	未訳
36	多情環	1974	七種武器４	未訳
37	覇王槍	1974	七種武器５	未訳
38	天涯・明月・刀	1975	小李飛刀３	未訳	主人公は傅紅雪。
39	七殺手	1975		未訳
40	剣花・煙雨・江南	1975		未訳
4１	絶不低頭	1975		未訳	武侠の色彩を帯びた現代の槍戦小説、だそうです。
42	三少爺的剣	1975	江湖人１	未訳	伝説の剣聖同士の決闘の結末は･･･
43	陸小鳳伝奇	1976	陸小鳳１	１）小学館／文庫／１巻／絶版２）早稲田出版／新書版／３巻まで刊行中	小学館文庫の表紙絵は皇名月さん。
44	繍花大盗	1976	陸小鳳２
45	決戦前後	1976	陸小鳳３
46	火併蕭十一郎	1976	蕭十一郎２	未訳
47	拳頭（別名：憤怒的小馬）	1976	七種武器7	未訳	七種武器シリーズ７に数えられることもある。
48	辺城浪子	1976	小李飛刀４	小学館／文庫／４巻／絶版	主人公は傅紅雪と葉開の二人。
49	血鸚鵡	1976	驚魂六記１	未訳
50	白玉老虎	1976	白玉老虎１	エニックス／新書版／４巻／絶版邦題「聖白虎伝」
51	大地飛鷹	1976		未訳
52	銀鈎賭坊	1977	陸小鳳４	未訳	早く翻訳を～～！
53	幽霊山荘	1977	陸小鳳５	未訳
54	円月湾刀	1977		未訳	大部分が代筆。
55	飛刀、又見飛刀	1977	小李飛刀５	未訳	映画のために書かれた短編？
56	碧血洗銀槍	1977		未訳
57	離別鈎	1978	七種武器６	未訳
58	鳳舞九天	1978	陸小鳳６	未訳
59	新月伝奇	1978	楚留香７	未訳
60	英雄無涙	1978		未訳
61	七星龍王	1978		未訳
62	午後蘭花	1979	楚留香８	未訳
63	風鈴中的刀声	1980	小李飛刀６	未訳	結末部分は代筆。
64	剣神一笑	1981	陸小鳳７	未訳
65	白玉鵰龍	1981	白玉老虎２	「白玉老虎」と一緒にまとめられてる？	ほとんど代筆。
66	怒剣狂花	1982		未訳	ほとんど代筆。
67	那一剣的風情	1982		未訳	ほとんど代筆。
68	辺城刀声	1983		未訳	ほとんど代筆。
69	猟鷹・賭局	1984		未訳	遺作。短編。

★各シリーズ別一覧
　香港・天地図書社の分類に従っています。かなりこじつけ的な分類もあるので明確なシリーズものだけ記載します。また変更するかも・・・

　○小李飛刀シリーズ・・・「小李飛刀に仕損じ無し」。この言葉は江湖の伝説です。胸を病んだ中年男の李尋歓がどれほど愛され人気を博したか、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彼が登場しなくても、周囲の人々の物語も同じシリーズとされています。

　○楚留香シリーズ･･･最初の三作が「楚留香伝奇」、その後の作を「新・楚留香伝奇」と呼ぶそうです。腕利き、イケメンの怪盗・楚留香。
　　　　　　　　　　　　　　　　　彼と友人達は、不思議で恐ろしい事件に巻き込まれます。友情と、３人の美女、女性達とのロマンスあり。

　○陸小鳳シリーズ・・・口元の髯が眉に見えるため、四本眉の男と呼ばれる風来坊の陸小鳳と仲間達。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　楚留香よりやや陽気で男っぽい感があります。　　　　　　

No	題名	簡単な紹介
１	多情剣客無情剣	伝説の「小李飛刀」こと李尋歓が、久しぶりに江湖に現れた。陰謀と過去の因縁から苦境に陥る李尋歓だが、彼のまっすぐな生き方は、周囲の人々を変えてゆく。青年剣客・阿飛との友情、過去の恋人、悪女の誘い、友の裏切り、宿敵との死闘。そして最後に得たものは・・・？爽やかな読後感、これぞ好男子！最高傑作と評される作品です。
2	九月鷹飛	風来坊の葉開とは？上官小仙とは？　（現在読書中なので、後日書き直します～）
3	天涯・明月・刀	主人公は傅紅雪。映画邦題「マジック・ブレード」。
4	辺城浪子	時系列的的には、九月鷹飛と天涯・明月・刀の前に当たる作品。傅紅雪と葉開が出会って始まる物語。復讐だけを教えられて育った傅紅雪と、やたらと彼に絡む葉開。隠されていた彼らの出自にまつわる陰謀とは？多情剣客無情剣で出てきた何人かが、過去の事を語るシーンは必見。
5	飛刀、又見飛刀	江湖が乱れし時、伝説の飛刀が現れると伝えられる。李壊は、生家を飛び出して、江湖で捨て鉢な生き方をしてきた。彼がついに帰郷した時、明かされる秘密とは、そして背負ったものの重さは･･･。
6	風鈴中的刀声	内容不明。

No	題名	簡単な紹介
1	蕭十一郎
2	火併蕭十一郎