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金庸先生揮毫による桃花島の石碑。手前の桃は造花です(笑)

桃花島へ行ってみよう!

桃花島といえば、「東邪」こと、黄薬師の住まう島!
金庸の武侠小説「射G英雄伝」「神G侠侶(剣侶)」をご存じなら良く知っている名前ですね。
桃の花咲き乱れる大洋の孤島に憧れる人も多いことでしょう。桃花島は架空の島ではなく、ちゃんと実在する島なのです。
金庸は地元浙江省の出身であり、実際にこの温暖で風光明媚な島を訪れたことがあり、モデルにしたのだと言われています。
現在の桃花島は、2003年放映の央視版の「射G英雄伝」の撮影のために、映画村(影視城)が作られ、
放映の終わった今でも観光名所になっているのです。
 
*以下にあげるデータは全て2005年1月現在のものです。 →2006年10月、一部修正しました。
★一人旅を考えておられる方は、705さんのサイト「移転逗留記2」が体験記をまとめておられるので、参考になさって下さいね。

2005年 桃花島旅行記へ→   2006年桃花島旅行記へ→

桃花島ってどこ?どんなところ?
 
  中国は江南地方の浙江省、舟山市に属する舟山群島の一つです。舟山市の人口は約100万人(!)。
  上海から杭州湾を挟んだ南方に位置し、東シナ海〜太平洋に突き出た形で、中国国内でも屈指の漁業の盛んなところです。
  気候は温暖、亜熱帯で、海産物や塩、お茶などが特産品。ミカンの木もありました。田舎ですが、経済的に豊かな土地のようです。
  舟山本島と飛行場のある朱家尖は大橋で繋がっており、普陀山や桃花島は観光地として有名です。
  普陀山は仏教寺院がある観光名所で全国各地から観光客が訪れます。舟山本島の西〜中央側は定海地区、東側が普陀地区という行政区分だそうです。
  桃花島の人口は約2万人。 桃花島の名前の由来は、桃の花が多いから・・・ではなく、桃花岩という桃の花に似た文様の石が採れるからだそうです。
  17世紀に気仙沼市の日本人が遭難して救助された事があり、舟山市と友好関係にあるそうです。
  やはり桃の花が咲く頃が一番観光客が多く、春夏は結構混み合うそうです。冬はシーズンオフなので船便も少なくなります。
  日本人はいないので日本語は通じませんが、島の人はおおらかで親切な人が多いです。

桃花島あたりの手書き地図〜。かなり適当ですね。

桃花島にはどうやっていくの?

現在のところ、日本から桃花島へ行くツアーはありません。中国国内でも普陀山観光のついでについてくる程度のようです。
桃花島へ行ってみようと思ったら、
@日本の旅行会社(フリープランを組んでくれるところが良い)を通じて、現地の旅行会社に宿とチケットを取ってもらう。
A中国語での交渉が可能な方はフリーで。但し観光シーズンは混むので事前予約が無難。

具体的なルートですが、桃花島は島ですので、必ず船便になります。
船は、舟山本島の沈家門から出るものと、寧波(ニンボーninbo)からの直行便があります。
寧波からの直行便は、大[木射]港から1日1〜2便、郭巨港からフェリー1日1便ありますが、朝6時台〜8時台のみなので、寧波に宿泊する必要があります。
舟山の沈家門からは、季節によっても違いますが1〜2時間ごとに船便があります。(ちなみに桃花島行きの
最終便は17時発です。)
従って、沈家門経由で桃花島へ行くのが最も実際的なルートだと思います。
また、普陀山から桃花島への船便も1日3〜4便程度あるようです。
ちなみに沈家門には、西側の「沈家門」と、突端の「半升洞」の二つの港があるのですが、二つ合わせて沈家門と呼ばれています。
桃花島行きの普通便は「沈家門」から、快速艇は「半升洞」から出ることが多いので、ご注意下さい。

 (1) ≪船ルート≫ 上海→普陀山→沈家門→桃花島 
     ★上海から普陀山行きの定期船便を利用するルート。
      安価で比較的短時間、乗り換えも比較的楽。但しシーズンオフには突然航路停止になることもあり、事前に正確な情報が必要。
      上海→普陀山は、高速艇で約4時間(普通艇で約12時間)。1日数便程度。約200元。
      普陀山→沈家門は快速艇が10〜20分間隔で出ている。約10分、約20.5元。
      船便の時間が合えば、普陀山→桃花島の直行便に乗ることも可能。数時間に1便あり、約40分。約30元。
      沈家門→桃花島は、快艇で20分、普通艇で35分。金庸舵とか神侶1号とか名前が楽しい。10元〜15元。船内ではビデオ上映有り(笑)
      
 (2) ≪飛行機ルート≫上海→舟山(普陀山)空港→沈家門→桃花島
     ★最も早く確実で楽なルートだが、便が少なすぎる。飛行機なのでやや高価。
      上海〜舟山への航空便は、現在1日2便程度、早朝と深夜のみ。時刻表はここで。
      舟山空港行の便は(上海)虹橋空港発着が多いようです。
      飛行時間は約40分。約500元。ちなみに舟山空港では巨大な観音様の石像が皆を見守っておられます(^^)
      舟山空港→沈家門までは、タクシーで15分〜20分。沈家門から先は(1)と同じ。
      朝6時すぎに上海市内を出るガッツがあれば楽なルート。
      桃花島からの帰路にはベストチョイス!!桃花島7時発の船に乗れば10時までに上海に着きます。

 (3) ≪寧波経由ルート≫ 上海→寧波・白峰(港)→舟山・鴨蛋山(港)→沈家門→桃花島
     ★中国国内で最も一般的なルート。鉄道、バス、あるいは自家用車で来る場合はこのルートになる。
       上海→寧波は、高速道路で3〜4時間、鉄道で約3時間、飛行機で45分程度。鉄道は1日9便とか飛行機は2〜3時間に1本程度だそうです。
       寧波市内中心部から、港の白峰までは距離があるので1時間弱ぐらいみておく。空港→白峰までは、タクシーで高速使って1時間、約70元。
       白峰→鴨蛋山のフェリーは、20分に1便程度?あり、約40分。約13元。船内では弁当やスナックも売ってて快適です。
       鴨蛋山港→沈家門港は、タクシー飛ばして約20〜30分。沈家門から先は(1)と同じ。
       おおむね、寧波(白峰)〜桃花島で3時間が目安でしょう。
       もし寧波→桃花島の直行便に乗りたい場合は、寧波に泊まって早朝から港に向かうこと。7時に市内を出れば8時半の直行便に乗れるそうです。
       
   ★ これ以外に、北京から舟山への飛行機便も2日に1本程度あるようです。他にもルートはいろいろ考えられます。
      日本から行く場合、1日目は上海か寧波で宿泊し、2日目にいずれかのルートを選ぶのがいいでしょう。
      飛行機の便数が使いやすい時間帯に増えれば1日以内に着くことも可能なので、断然(2)がお勧めです。
      現状では、定期航路の船便が確保できれば(1)が、そうでなければ(3)がお勧め。帰路は(2)がベスト。
      上海→寧波の途中で杭州に立ち寄るのも楽しいですね。
      いずれにせよ、気象状況により予定が狂うことも多々あるため、余裕をもたせたスケジュールを組むことをお勧めします。

桃花島のみどころ!

 1 射G英雄伝旅游城 入場料38元、パンフ2元  →写真はこちら(2005年)、 こちら(2006年)
  言わずと知れた、「射G英雄伝」の撮影に使われたセットのある映画村です。桃花島の最北部にある広大なところで、バス乗り場から乗り合いバスで約15分、3元。
  大きな城門をくぐれば牛家村。牛家村には曲三の酒店があり、楊家があり・・・モンゴルのパオもあります(笑)。
  建物の内部には、撮影時のスチール写真が飾られていたり、お土産屋もあります。
  積翠亭に登り、南帝寺でお参りし、黄薬師庄に感心し、黄容楼の趣味の良さに感動、レールで動く黄薬師妻の墓は圧巻。江南七怪の師父を偲びましょう(;.;)
  帰雲荘、建物を利用した飲み物を売る喫茶コーナー、臨安街のお土産屋さんは楽しいです。

  金庸先生揮毫の石碑を前に、東邪船場で湖の美しさを堪能しましょう♪ たっぷり3時間も遊んだら、変な日本人だと呆れられること請け合いです(爆)

 2 桃花塞 入場料35元 パンフ冊子無料  写真はこちら(2005年)、 こちら(2006年)
   昔からの観光景勝地を、国民休暇村として整備した公園。射G英雄伝と関係なくても一見の価値有り!
   起伏に富んだ海岸沿いの奇勝を見て回り、息を切らせながら試剣亭に登り、神G岩を見て、断崖の絶景「弾指峰」をびびりながら見学するハイキングコースは2時間は必要です。
   欧陽克が黄容に岩を落とされた岩場もあります。黄容の茶館(喫茶店にあらず)もあります。
   休暇村には、会議室とバンガローが整っており、200〜300元で宿泊も可能。
   バンガローには、「七公院」「欧陽府」等黄容の部屋とか郭靖の部屋とか、各キャラクターの名前が付いていて楽しめます。
   ちなみにバンガローの食堂で提供される料理は、「容児菜(黄容のお料理)」です!!

  3 
金沙海岸 無料(観光シーズンは有料?)
    孤島に流された郭靖と黄容がラブラブしていた美しい砂浜の綺麗な海岸。楊過が「絶望的な技」を磨いていたのもここです(笑)。
    夏は海水浴場、冬は漁民の仕事場。最近、柵が出来て、お金を払わないと海岸に降りられなくなりました。
    でもここで降りたいといえば、乗り合いバスは止まって待っててくれます。

 
4 安期峰 入場料35元  →写真はこちら
    桃花島の名所。島に昔から伝わる「龍女伝説」の龍女様を奉る塔とお堂です。
    海岸からまっすぐ続くお寺と庭園をどんどん登っていくと、高台にでます。そこには美しい湖と東屋があり、さらにその上に塔があります。
    急な山の側にある塔に登り、頂上から海岸を見下ろすと絶景です。
    美しいし、見る物も多く、35元の価値はあると思います。 
    また、「神G侠侶」の撮影の一部がここで行われたそうです。(陸無双&程英の住んでいた所ではないかと思います。)

 
5 定海城 不明
    旅行社のおじさまが言うには、桃花島では上記1〜2とここの3カ所が見所なのだそうです。
    定海城も他の作品で撮影に使われた場所のようなのですが、行く時間がなかったため詳細は不明。
    美しい断崖や洞窟があるそうです。
    ガイドブックでは、この他に安期峰区も観光場所として知られ、バスのお姉ちゃんが言うには仏教寺院の白雀寺も有名だとか。
    しかし、上の2カ所以上を回るには、最低2日は必要です。

 
6 白雀寺
    桃花島で有名なお寺で、伝説によると、観世音菩薩様が出家前に修行していた時にここで観音経を聴いたとか(?)。
    約240年前に日本人(気仙沼の漁船)がここに流れ着いたことがあるために、気仙沼市と友好都市となった証のあるお寺だそうです。
    港からバスに乗ると、下り道の右側に見える大きなお寺なのですぐわかります。 (私は行ったことはありませんが・・・)

桃花島に泊まるには?
    桃花島には、2つ星〜4つ星ホテルが10カ所以上あるので、外国人でも宿泊に困ることはありません。
    現地(舟山か普陀山)の旅行会社を通じて、とってもらうのが良いでしょう。
    島内での移動は、数人であれば乗り合いバス乗り場へ行けば、どこでも連れていってもらえます。タクシーもあります。
    スーパーあり。コンビニもあり。旅行社あり、レンタルビデオ屋あり。本屋無いかも。美容院多し。
    撮影があってから観光客は倍増したそうです。飲食店は少ないのでホテル隣接の食堂が便利。
    ちなみに、バスたまり場の対面側にある「平安島海鮮館」の海鮮料理はお勧めです!
    名産「桃花仏茶」は葉っぱが細いお茶で「普陀仏茶」とほぼ同じですが、最近は龍井茶が多くて仏茶はあまり作っていないそうです。
    海産物の鍋は美味。お魚類が豊富で、貝、海老、シャコ、蟹など。沈家門ではカブトガニが生け簀に置いてあったけど、食べるのかな??

桃花島の情報を知るには

   詳細な情報は、中文の桃花島の公式サイト射G城のサイトをご覧下さい。お天気もわかります。
    飛行機便などの詳細は舟山旅行ネットのサイトの方が正確です。
    日本語で桃花島について書かれたサイトは浙江省の公式サイトぐらいしかないため、このページを作りました。
    興味を持たれて行きたいと思った方にとって、少しでも参考となれば幸いです。 (2005年1月16日)
    → このページを作成した後、チャンネルNECOさん主催の桃花島ツアー(2005年7月など)が実施されたり、日本からのお客さんも少しは増えてきたようです。
    705さんから聞いた情報や、私自身の2006年3月の桃花島を再訪時の情報を追加して、一部修正しています。

 ★ご意見、ご感想、質問等はメールか掲示板にお願いします〜。WEB拍手でも結構です。
(ただし、拍手は全ページ共通の物を設置しているので、何のページを見たのか教えていただけるとありがたいです)

謝謝!     

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